東海地区にお住まいの方なら知っている塾「佐鳴予備校」。
その「さなる」が小学1~4年生のために開校しているちょっと珍しい形の塾、それが「サナスタ」です。
- 「勉強が好きな子供になる」
- 「毎回の授業が楽しみになる」
- 「ゲーム感覚だから楽しく学べる」
- 「低学年から学習習慣がつく」
- 「一人ひとりのペースで学力が身につく」
と、コンセプトも、普通の塾とは一味ちがいますよね。
でも実際に通わせるとなると、費用もかかるし
サナスタって本当に効果あるのかしら?
と不安になりますよね。
実は、我が家の長女ちゃんは、小学校2年生から3年生まで、そのサナスタに通っていました。
が・・・
実際に通って分かった、サナスタのメリット(効果を感じたこと)・デメリット、サナスタが合う子と合わない子、を口コミします。
この記事ではこんなことが分かります
- サナスタの特徴
- サナスタのメリット(効果)、デメリット
- サナスタが合う子と、合わない子
6歳の新1年生次女ちゃんと、10歳の新5年生長女ちゃんを育てるママ(現在、失業中)です。
子どもにイライラ怒ってしまう自分がイヤで、週に1冊以上の子育て本や動画で「怒らない育児」や「子供の発達」について勉強中。
怒らない育児を続けていたら、いつのまにか自分も子供も変わり始めました!
・怒らない育児
・子どもとお出かけ情報
・学力底辺からの脱出方法
・アラフォーママの美容
など発信中!
サナスタの特徴
【1】60分の授業の中で教科が次々と切り替わる!
サナスタでは、60分の授業の中で、子どもが飽きてしまう前に教科を変える「サーキット・トレーニング⽅式」を取り入れています。
1つの教科は3~20分で区切られています。
次々と教科がバランスよく切り替わるので、子供たちはワクワク感と集中力を切らさずに授業を受けることができます。
「サーキット・トレーニング⽅式」に盛り込まれている教科はこちら。
教科名 | 内容 |
---|---|
【ことばの海原】 | 熟語・ことわざなど、中学受験レベルの熟語・ことわざを習得 |
【ガッタンゴ】 | 言葉のパズルで様々な語彙を身につける |
【まだ見ぬ世界へ】 | 名作名文読み聞かせ・読解。文章の読解能力・自発的な読書習慣を身につける |
【えいごのうた】 | 歌って覚える英語の発音 |
【Step Up漢字】 | 短文の書き取りで国語の力を育む |
【Step Up計算】 | 反転学習で計算力を鍛える |
【イングリマッチ】 | 英単語暗記ゲーム。発音から英単語を学ぶ |
【リスニングの力】 | 日本語の理解力・記憶力などを向上させる |
【ごっちゃまからの挑戦状】 | さまざまな形式の問題で思考力・応用力を養う |
【身の回りのフシギ】 | 理科の実験で科学の原理を理解する |
【プチ閃きの力】 | 平⾯・空間把握能⼒を⾝につける |
【歴史サナバトル】 | 楽しみながら⽇本史の知識を習得する |
【立体四目】 | 対戦型パズル。戦略を練り、思考⼒を育む |
【プラマッチ】 | ⾝近な植物の姿と名前を覚える |
【はるちゃんからの挑戦状】 | イラスト比較トレーニング。観察⼒・⽐較対照能⼒を鍛える |
「サナスタ」を1つ受講するだけで「算数」や「国語」だけでなく、これだけの教科を一緒に学ぶことができます!
英語や理科、歴史も学べます!
将来、中学・高校で学ぶことが、小学校低学年の時期からゲーム感覚で楽しく学ぶことができるのです!
【2】ゲーム形式で学べるものが多い!
サナスタでは子供たちの興味を引き出すたくさんの教科がありますが、その中には
カードゲームやすごろくなどゲーム形式で学ぶものも多くあります。
例えば「歴史サナバトル」は、歴史上の出来事や人物を知ることができるすごろくのゲーム、「はるちゃんからの挑戦状」は2つの絵を見比べるまちがい探しゲームといった具合です。
サナスタでは、計算問題や漢字ドリルといった普通の勉強の方が少ないため、子どもは興味を伸ばしながら楽しく学ぶことができるのです。
【3】楽しい授業+認めてくれる先生=勉強好き!
サナスタは集団で授業が行われますが、先生の授業をただ聞いているだけではありません。
先生はつねに生徒に問いかけて考えさせ、意見をもとめるので、ここでも子供たちは飽きることなく、授業を聞くことができます。
またサナスタでは「叱られる」「強制される」ということがなく、先生は「認める」方に注力してくれるため、子供たちは「勉強好きの好循環」に入りやすくなります。
「勉強好きの好循環」なんていい響き!
実際に通って感じた、サナスタの効果
【効果1】劇場型の授業が楽しいので、60分集中していた
まずはこちらの動画をみてください。
これがサナスタの実際の授業風景です。
本当にこのように授業が進んでいきます。
はじめて長女ちゃんと一緒に体験授業に行った際は
先生がディズニーのキャストみたいだな!
と感じました。
身振り・手ぶりや声のトーンが、常にハイテンション!
そして、クラスを2チームに分けて競わせるのですが、
▲チームの方が高得点!おめでとう!
▲チームに「10ナール」あげます!
※ナールというのは、サナスタ独自のポイント
というように、ほど良くチームの競争心をあおりながら、テンポよく授業が進んでいきます。
まさに、劇場型の授業!
講義形式の授業だと眠たくなってしまったり、ボーっと空想しがちな長女ちゃんも、サナスタの授業は楽しく集中して受けていました。
【効果2】興味をもてる分野が見つかった
サナスタでは単なる「国語」「算数」という教科ではなく、それぞれの教科から派生した幅広い知識を学ぶので、その中から必ず「興味を持てる分野」が見つかります。
例えば「国語」を例にあげると
- ⼨劇を交えて「熟語やことわざ」の意味や使い方を学ぶ
- 古今東⻄の名作⽂学作品の読み聞かせて、物語の世界への興味を広げる
- 言葉を分解してパズルにして語彙を増やす
- 聴き取った音声とイラストを一致させて日本語のリスニング能力をあげる
と、これだけのことを学ぶので、
- 「物語は好きじゃないけど、ことわざには興味ある!」
- 「国語は好きじゃないけど、日本語のリスニング問題は楽しい!」
など、どんな子供でもきっと気になるものが見つかります。
わが家の場合は「理科」に分類される「プラマッチ」という植物カルタが好きになり、実際に公園に見つけに行くなどしました。
この「プラマッチ」で紹介されている植物は、中学校の理科でも取り上げられるものから選定されているので、ただの知識で終わることがなく、学校でも活かせるのがいいですね。
【効果3】学習態度を認めてくれるのでやる気が出る
決してお勉強ができるタイプではなかった長女ちゃん。
でもサナスタでは
〇〇ちゃん、背筋ピーンの姿勢が素晴らしい!
▲チームに「3ナール」あげます!
※ナールというのは、サナスタ独自のポイント
というように、学習結果だけでなく、姿勢(背筋ピーンか)や態度などによっても、どんどんポイントをもらえるので、長女ちゃんはその点をとても喜んでいました。
先生が生徒ひとりひとりをきちんと見て認めてくれるので、それが子供のやる気につながっていると感じました。
実際に通って感じた、サナスタのデメリット
魅力いっぱいに思えたサナスタ。
しかし、ここからは実際に通って感じたデメリットをお伝えします。
【デメリット1】すぐに学校の成績がアップするわけではない
これは、通塾前からわかっていたことですが、サナスタは「短期的な目線」ではなく「長期的・未来的な目線」で子供の能力・学力を上げていくプログラムなので、
であります。
分かってはいましたが・・・サナスタで何か刺激を受けたら変わるかな?
なんて期待してしまったものですから・・・その期待は裏切られました。
いわゆる「普通の塾」ではなく、子供の未来に投資する「能力開発教室」という感覚で通わせると良いですね。
【デメリット2】任意の宿題は難しいのでやらなくなる
サナスタの教材には「教室用」と「家庭用」があり、その「家庭用」は自主的に取り組める算数プログラムの練習用教材が渡されます。
「プチ閃きの力」「Step Up 漢字」「Step Up 計算」というものです。
これは、家庭で自主的に取り組んでください、という風に渡されます。
サナスタのホームページにも以下のように書かれていますが
「プチ閃きの力」は図形を取り扱う様々なパズルを通じ、子どもたちの平面・空間把握能力を育てるプログラムです。取り扱う問題はどれも「学校で習った公式に当てはめれば解ける」というものではなく、みずからの頭で考え、臨機応変に問題を解決する能力を育みます。
サナスタ公式ホームページより
かなり考えさせる系です。
ただ、こちらは任意なのでやらなくてもOK。
やっていけば先生にほめてもらえますし、やらなくても叱られることはない、という立ち位置なので、当然!?わが家の長女ちゃんは、家庭学習の教材を開くことはありませんでしたね・・・
任意とはいえ月謝も教材費も払っているし、「同じクラスの〇〇ちゃんは取り組んでいる」なんて聞くと母はモヤモヤ・・・
【デメリット3】サナスタ検定で評価されてしまう
サナスタに通塾当初は「学ぶ楽しさを重視するので、評価や順位付けはしない」という方針で、わが家はそこに共感していました。
フィンランド式教育みたいでいいじゃないかと。
しかしその後、「学んだ成果を視える化してあげたい」というサナスタ側の変更があり「サナスタ検定」がはじまりました。
ことばの海原(ことわざ)・歴史サナバトル(歴史用語)・ポンポンプログラミング(プログラミング的思考)の3つの検定の中からから、自分が得意なものを選んで受験すると、全サナスタ生の中で、自分のレベルがどこにあるのかを知ることができるもの。
これ自体は、良い事だと思うのです。賢い子には。
そもそも、サナスタのような未来志向の塾に通っている子は、
- その子の親が教育に強い関心がある
- 小さい頃から子供の教育にいい事をたくさんやってきた
- 学校の成績も良いし、好奇心もやる気も旺盛
つまり賢い子がとても多い印象です。
わが家は・・・本当に残念ですが、そうではない・・・
子どもが小さい頃に能力以上をさせ過ぎて、勉強を嫌いにさせてしまったタイプの親です・・・
ということで、長女ちゃんは、まずサナスタ検定内に好きな科目がなく。
その中でもいけそうな科目を選んで、親子で必死で暗記して臨みましたが・・・
結果は芳しくなく、落ち込ませる結果となってしまいました。
【デメリット4】楽しい授業になるかは、先生の力量・相性によるものが大きい
長女ちゃんは、2年生の途中からサナスタに通いましたが、その時の先生はとても面白かったようで、毎週楽しそうに通っていました。
ただ、3年生になった時に担当の先生が変わり、サナスタへのテンションが急に下がり始めました。
どうしたのかと聞くと、
先生が変わって楽しくない・・・
という答え。
そんな理由どうなの!?と思いましたが、ある意味、楽しい授業がサナスタのウリですからね・・・
調べてみると、サナスタの先生になるには一定の認定基準があるようです。
- サナスタ プロフェッショナル トレーナー認定教師
- サナスタ マイスター トレーナー認定教師
- サナスタ エキスパート トレーナー認定教師
※どれが上位の認定資格なのかは分かりませんでした。
このように認定資格制度があるので、全くの素人がサナスタを担当しているわけではないことが分かります。
しかし、レベルによっては実力にバラつきがある可能性も否めません。
また先生と生徒も「人間と人間」なので「相性」がありますよね。
長女ちゃんは、勉強の結果ではなく「その過程や態度を認めてくれる」という点で、前の先生が好きだったようなので、そのあたりのニュアンスが新しい先生では変わってしまったと言っていました。
【デメリット5】通っている子は「賢い子」が多い
サナスタには「勉強が好きな子供になる」というキャッチコピーがありますが、クラスを見ていると「すでに」勉強が好きな子が来ているという印象でした。
「すでに勉強が好きな子」とは、「もともと学校の成績も優秀で、ジャンル問わず好奇心旺盛で、色々なことを楽しく知りたい!」という子ですね。
前述の通り、このような未来志向の塾に通わせている親の子供ですから、賢い子が集まって当然。
対して、我が家の長女ちゃんは、好きなことへの好奇心は旺盛ですが、学校の成績はそこまで良くなく、のんびりした性格でした。
その子が「優秀で好奇心の塊のような子の集団」に入ってしまったところを想像してみて下さい・・・
長女ちゃんは、刺激を受けるどころか、
私だけできない・・・
と、すっかり自信を失ってしまうことになったのです・・・
先生は長女ちゃんの姿勢や態度をほめてくれましたが、
【デメリット6】塾の時間が遅くて、家族の生活リズムが乱れる
サナスタの開講時間は、だいたい以下の時間帯でした。
- 小1・小2→16:30~17:30
- 小3・小4→17:45~18:45
ちょうど帰宅ラッシュと重なるので送り迎えが大変・・・
場合によっては「17:30」に終わっても、家に着くのは18:30前なんて時もありました。
当時、次女ちゃんが年少だったのでさらに大変・・・
20:30に寝ることを目標にしていたので、家に帰ってから「ご飯→お風呂→学校の支度など細かいこと」を済ませるまでが戦争でした・・・
また、小3になると帰宅が「19:15」を余裕で過ぎるため、母と次女ちゃんは先にご飯を食べ、長女ちゃんは帰宅後に1人で食べるという生活になりました。
一人でご飯食べるの寂しい・・・
出来る限り同じ部屋にいるようにしていましたが、次女ちゃんの世話で席を立つことも多く、長女ちゃんは孤独を感じていたようです。
これは、わが家にとっては思わぬデメリットでした。
長女ちゃん自身もいちばん堪えたようです。
東京など、都会では当たり前の光景なのでしょうか・・・
実際に通って感じた、サナスタが合う子・合わない子
実際にサナスタに娘を通わせて見て感じた、サナスタに向いている子、向いていない子は次の通りです。
- もともと学校の成績が良い
- 色々なジャンルに好奇心旺盛である
- 色々なことを楽しく知りたいと思っている
- 競争心をあおられても大丈夫(または競争が好き)
- どんどん上を目指して頑張れる
- 自己肯定感高め
- 学校の成績がイマイチ
- 好奇心はあるが、サナスタのジャンルにはない
- 競争心をあおられるのが苦手
- 比べられるのが苦手
- どんどん上を目指すよりも、学年相応の学習をキッチリやりたい
もちろん、すべて当てはまる必要はなく、1つでも2つでも当てはまるものがあれば、というイメージです。
学校の成績がイマイチでも、好奇心が強ければ、ハマると思います。
親としても、学習内容が魅力的だったので、続けてほしいと思っていましたが、娘の学力と性格上、このまま続けても、自身を失うだけだと思い、退会しました。
【まとめ】サナスタに実際に通って分かった効果とデメリット
とても魅力的な内容の「サナスタ」ですが、実際に通ってみると、メリット(効果)・デメリットがあり、残念ながらすべての子どもに合う塾ではありませんでした。
「勉強が好きな子供になる」というキャッチコピーですが、
「もともと勉強が好きな子」が通っていて、そういった利発な子に合わせてカリキュラムも作られているので、そこに「これから勉強が好きになってほしい子」が入っていってハマるには、ハードルが高い
ように感じました。
「サナスタ」の中にも、「サナスタ ベーシック」や「サナスタ プラス」など、子供のプライドを傷つけないようにレベル分けがあると良いのですが・・・
そんなことを思ったわが家でした。
その後、長女ちゃんは「東進オンライン学校 小学部」をはじめました。
- 東進の人気&実力トップクラスの講師が教えるので楽しくて分かりやすい
- 講師のクオリティが変わらない
- 「楽しい授業」とその後の「確認テスト」で”わからない”をつぶす
- 学校の成績に即効性がある
- 送り迎えがなくて母が楽
ということで気に入って使っています。
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